VAVクラブ の報告

VAVクラブ の報告

VAVクラブはかっては名古屋一の異業種交流会でしたが
主催の近藤昌平さんが東京へ移住されていまでは残った人たちで
ほそぼそと早朝勉強会だけやっています。

会費はなくて参加するときのみ3000円です。
毎月第三火曜日
朝7時30分から9時くらいまでやってます。

会場は名鉄グランドホテル18Fのバイキングレストランです。

毎回10名程度の異業種のみなさんが参加されてます。
毎回講師を呼んで珍しいお話を聞きます。
もしも参加されたい方は私までメッセージをください。

今月は20日火曜日にありました。
非常に珍しい廃棄物処理装置のご紹介でした。
以下は幹事の深津 正一(マディー)様からの報告です。

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VAVクラブ関係各位

 台風が接近する中、危ぶまれましたが午前中はそれほど雨も降らずに済み、9月度の朝食会が開催されました。今月は平下さんの紹介で、すばらしい装置を開発された(株)ASK商会の小林靖典さんがスピーカーです。

小林さん:小林です。実は名古屋市出身です。エネルギー関係の仕事から、IBMのエンジニアを経て、今の(株)ASK商会に入りました。出身大学の東京工業大学の博士後期課程にも在籍し、今日お話しする装置の研究もしています。

 ご紹介するのは、無公害で低コストのゴミ処理技術、次世代型廃棄物処理装置ERCMです。これはEarth・Resource・Ceramic・Machineの頭文字を取って付けました。
基本的特徴は、可燃性廃棄物を熱分解して、セラミック状の粉末に転換する炉です。
一般的な焼却処理と違い、補助燃料が一切不要。4t/日の装置でランニングコストは、月約5万円の電気代。(低コスト)  そして高い減容率1/100から1/500に減容。(一般的な焼却炉では最新の物でも1/10から1/20)  煤塵が出ず、飛散しない。ダイオキシン類・NOx類が非常に少なく無公害と言えます。
またね炉内気圧はほぼ大気圧と同じで、爆発の危険性は無い。炉内温度もほんの一部以外は100土前後、壁外温度は触れられるほど。(15mmの鉄板でできている。)
危険性が低いために、夜間無人運転が可能で、作業はほぼ廃棄物を投入作業(連続投入で止めずに出来る)のみで、人件費が最小限で済む。直接最終処分ができ、残渣は完全再利用が可能。
厨芥・下水汚泥・糞尿など水分が多い物から、感染性医療廃棄物、SR/ASR・廃プラなど、直接投入も可能で、混在していてもOK。
大きさは、名古屋市守山にある玉三屋食品さんの食品加工工場(見学可)に5t/日の装置で、20m立方。200Kg/日だと、自動車の駐車スペース分くらい、車のハイエースサイズ位。
「廃熱や有毒排気ガス・騒音・振動を出さずに処理。」「燃料を使わずに可燃性廃棄物を無機化し劇的に減容」するERCMの仕組みは、乾燥・熱分解しセラミック状の粉末で排出。

何とも不思議な装置ですが、イオンと遠赤外線が大きく作用しているようです。ただ、法律が、産廃など細かく決められていて、あれもこれもとすんなりいかないのも事実だそうです。200Kg/日サイズで1500万円程と設備投資費がいるので、画期的な装置なのに、まだまだ普及が進んでいません。残食品やゴミ減量は、これからの関心事です。
法律を整備し、この装置が広まることを期待しています。
大変有意義な装置の紹介、小林さんありがとうございました。

VAVクラブ世話人:マディー深津